nocking, baby うん!

デビルメイクライの1でDMDをクリアした時のダンテのセリフは違う、という事を知っている方は多いでしょう。
あのセリフをエキサイト翻訳で訳してみた所、とても面白い訳が返ってきたのでご紹介したいと思います。


まずマレット島から脱出した時のダンテのセリフは。
「If DevilMayCry's a rocking, don't come a knocking, baby yeah!」です。

攻略本によると、このセリフの意味は、
「『デビルメイクライ』が最高と思ったら文句言うんじゃないぞ!」だそうです。



ですが、エキサイト翻訳では・・・(エキサイト翻訳に限らないかも?







「DevilMayCryが前後にゆれることであるなら、来ないでください、ノッキング、赤ん坊、うん!」



意味不明


そのまま攻略本と一緒な感じで訳されるとはまず思っていませんでしたが・・・。

デビルメイクライが前後にゆれることであるなら来ないでください、って一体・・・。

まぁここまではどうでもいいんですが・・・。問題はその後ですよね。



ノッキング、赤ん坊、うん!


見た瞬間笑いましたから。


うん!って元気良いな、オイ。

ハッキリ言ってそんなダンテは見たくないんだが・・・・。













・・・・・魔帝ムンドゥスを倒した事により、マレット島の崩壊が始まっている。

このままではマレット島と一緒にあの世送りだ。

ダンテは床に横たわるトリッシュに両親の形見を預け、涙で濡れる眼を拭い、走り出した。


楯突く敵を薙ぎ払い、ダンテは走った。

しかし、それはホールに辿り着く直前に起こった・・・。

・・・・・崩れる床。

ダンテは底無しとも知れぬ暗黒の穴へと落ちていった。



ダンテに軽い衝撃が走る。どうやら底に落ちたようだ。

一体ここは、・・・・・・地下水路か。

上から降り注ぐ瓦礫。無残にも唯一の出口は瓦礫によって塞がれてしまった。

そして脱出について考える間も無く、それは訪れた。


空中に光り、浮び出る、魔法の文字。


・・・・・・・・・・・ムンドゥス!?

空間を無理矢理こじ開けるようにして現れたムンドゥス。

流石に魔帝。簡単にくたばる相手では無かったようだ。


ムンドゥス「ダンテ、もう逃げられんぞ。お前はここで死ぬのだ!!」



・・・・・・逃げ場なんてもう無い。だが、お前も道連れだ!


流石のダンテも、度重なる戦闘で体力がほとんどが奪われていた。

しかし、ダンテは諦めなかった。

こんな野郎、人間界に残しておく訳にはいかない。俺が道連れになってでもあの世に送るんだ!



ダンテは死力を尽くして戦った。

しかし魔帝は一向に怯む様子は無い・・・。



・・・・ダンテは絶望を感じていた。

斬って斬っても怯まず前進してくる悪魔。

自分の手には負えない相手だったのだろう。

父さんは勝てたのに自分には勝てそうに無い。悔しい。とてつもなく悔しい。



と、その時であった。



----ダンテ、大丈夫よ・・・・・。



か・・・母さん・・・?


その直後、光と共にトリッシュが現れたのだ・・・・!


トリッシュ「ダンテ、私の力を使って!」


トリッシュからダンテに電撃が送られてくる。

それは店で喰らったような強烈な物とは違い、ダンテを優しくそして強く包み込んだ。

そしてその電撃は直後にダンテの左腕に集中し、右腕にはダンテが本来持つ強い炎があった。

・・・・・今なら奴に勝てる気がする・・・・!


ダンテは自作の二丁拳銃エボニー&アイボリーに、その全ての魔力を注ぎこみ、魔帝に放った。


Jackpot!!


強大な2つの魔力が魔帝目掛けて飛んでゆく。

魔帝は避ける事も出来ず、正面からこの魔力にぶつかった。



・・・・・ムンドゥスは大きな叫び声と共に消え去った・・・。



ダンテはムンドゥスに勝った。

奴はまた何時か復活するだろう。

しかしそこには自分の息子が待ち構えている。

奴に人間界を征服する日は訪れないのである。




何も無くなった地下水路。

崩壊が進むマレット島。


ダンテは振り向き、走った。

同じように走ってきたトリッシュを強く抱擁する。


トリッシュ「ダンテ・・・、私・・私・・・。」

そう言って、トリッシュは涙を流した。

ダンテ「その涙は人間の宝物だ。」


悪魔は泣かない。悪魔にはそういう感情は一切無いのだ。

しかしトリッシュは涙を流している。

彼女はもう悪魔なんかじゃない。立派な人間だ。


トリッシュ「でも、手遅れよ・・・。」

ダンテは瓦礫の降り注ぐ周囲を見回し、静かに言った。

ダンテ「いや、間に合ってくれた。」


ダンテは嬉しかった。

こうして最後を母の面影があるトリッシュと共に迎える事が出来るのだ・・・。

ダンテは静かに眼を閉じた。



ドォォォン!という大きな音と共に一気に天井が崩れ、意外な物が現れた。


・・・・・複葉機・・・!!

そうか、この上にある部屋があの・・・・!

ダンテ「そして人間は諦めない、行くぜ!」


ダンテとトリッシュは複葉機に乗り込み、壁を機関銃で破壊し飛び立った。


完全な崩壊が極限まで近づいた今、急いでマレット島を飛び立たなくてはならない。

大きな洞窟の中を複葉機が駆け抜ける。




光が見えてきた・・・・。外だ・・・!




ダンテは最大スピードで崩壊するマレット島を飛び出し、こう叫んだ。



















「DevilMayCryが前後にゆれることであるなら、来ないでください、
 ノッキング、赤ん坊、うん!







・・・・・・・・・・・。





トリッシュがそれはもう変な目でダンテのことを見つめている。


最後の「うん!」でとても素晴らしい笑顔になっていたダンテは、背後にただならぬ気配を感じた。


ダンテに変な汗が流れ、それと同時にとてつもなく恥ずかしくなった。




トリッシュの目が、変な目からとても冷たい目に豹変した。

その目は過去に戦ったケルベロスの冷たさ、そしてバージルの冷酷非道な冷たさとは比べ物にならなかった。


ダンテは彼女を見たまま動けなくなっていた。金縛りってこういう物なのか。マジで動けねぇぜ。


そんなダンテにトリッシュはこう言ったのだ・・・・。


「ぶち壊しじゃない・・・・。」



な・・・なんという殺気・・・!?

トリッシュは今、魔帝ムンドゥスを遥かに凌ぐ殺気を放っている。

その殺気は素晴らしい青空を、漆黒の闇へと変えそうな勢いである。


トリッシュの視線が痛い。視線だけで殺されそうだ。


恥ずかしさと殺気に耐えられなくなったダンテは、複葉機から飛び降りたのだった・・・・。



GAME OVER






・・・・なんだよ、コレ(滝汗

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